「教会の計画、実施には時間がかかる」と言われたことがあります。教会はそこに集う人々が理解をした上で計画を進めるので仕方がないと答えてきました。しかし、教会が変革を必要とする時には時間がかかることで、必要なことに遅れてしまうこともあります。ゆっくりやること、時間をかけずにやることを分けて考える必要があります。その考える中心に「ミッション・使命」は何かを確認しておくことが重要です。
先週、聖壇スロープを使用しての「聖卓を囲む礼拝」がおこなわれました。これで、すべての方が聖卓を囲むことが出来るようになりました。車いすの方でも聖壇に昇ることができるようになりました。時間がかかってしまいましたが、教会が決定した礼拝が出来るようになりました。皆さんがそれを決定した時には、大江教会のミッションを確認されたと思います。それは何であったかを、スロープを通られる時に思い出していただければ幸いです。
さて、ミッションという言葉は最近では企業理念にも用いられます。企業が考えるミッション・企業理念とは、簡単にいうと「会社は何のためにあるか」とか「自分たちは何のために働くか」を明文化したもので、その天辺にあるのは社会貢献です。あるイタリヤ料理チェーン店はそれを「日々の価値のある食事の提案と挑戦」、そして「人のため・正しく・仲良く」としています。なるほどわかりやすいなと思います。全てはここから始まり、ここに帰っていくのでしょう。
「教会は何のためにあるか」「自分たちは何のために仕えるか」。礼拝堂を整えながら自分はどう答えるかを考えています。ある人は礼拝堂にまだある空席をうめるためと答えてくださいました。イエス様に出会っていただきたいために仕えている。喜び・楽しさ、集う者の笑顔と答えて下さった方もいます。すべては宣教のためですよね。