本を出版することは、大きな喜びです。22歳のときでした。生涯で1冊でもいいからキリスト教の本を出版したいと思いました。しかしどうすれば本の出版ができるのか、何を書けばいいのかわからずにいました。とにかく祈ろう。そこで祈りからはじめました。あれから32年がたち、まさか自分が10冊の本を出版しているなんて奇跡です。神様の御心にかなった祈りは必ずきかれると確信しました
それでは、何をどう祈ったか。じつは鮮明に覚えているのです。「神様のみ言葉をわかりやすく、はじめてイエスさまと出会う人がわかる福音の本を出版させてください」でした。この祈りは本を出版するたびにくりかえし祈ります。自分の牧師としての原点かもしれません。難しい哲学や神学は苦手でしたので、「聖書のみ」で自分にとっての福音とは何かを探してきました。生活の中で自分にとっての福音とは何か。それを人に伝えるためにはどうすればよいか。自分に理解できないものは書かない。などなど。あとは継続して毎週書いていけば必ず本になると。そうやって生まれたのが「神様のクレヨン」でした。
今週は、故谷口恭教先生の遺稿集がキリスト新聞社より出版されます。ラジオ番組で話されたものや、新聞に書かれたエッセイ、弔辞、英語スピーチなど谷口先生しか語ることができない神様のみ言葉に感動します。まるで先生が横で語っておられるかのようです。この出版で大江教会にはまたお宝が一つ増えました。
版記念にかこつけて、9月14日の礼拝を100人礼拝にする計画を立てました。天に召されてもなお伝道してくださいます。「谷口先生ばだしにして伝道させてもらいます」。きっと先生は「ば~そりゃ大変ばい。よかよか」と言ってくださるはず。感謝。