2コリ 2:15 救いの道をたどる者にとっても、滅びの道をたどる者にとっても、わたしたちはキリストによって神に献げられる良い香りです。
一瞬で幼い頃に帰るときがあります。それは懐かしいものに出会った瞬間です。その懐かしい物との出会いは、「鼻」に一番現れるような気がします。「この香りはどこかで嗅いだことがる」と思うとき。また「この香りは小さい頃によくあった香りだ」とか。昨日は、囲炉裏で薪を燃やしていただいた時に、一瞬で子供の頃に戻りました。懐かしいというより、自分の原点に戻ったような。その懐かしい香りが、良い思い出となって甦ってくることが、神様からいただく恵みなのだと思いました。
パウロは「キリストの香り」について語ります。キリストの香りというのは、キリストの福音(よきおとずれ)のことです。福音は、救いに導かれている者にとって生命を与える喜ばしい香りです。逆に滅びに導かれている者には、死に至らせる死臭となります。そこには悔い改めがありません。キリストの福音を信じるものには、キリストの香りが与えられ、キリストによって神様に献げられるというのです。
出張の楽しみの一つに駅弁があります。神戸の「肉めし」「すき焼き弁当」が美味しいなと思っています。これが大阪になると「3段重ね弁当」になるし、京都では「純和風弁当」(これは量が少ない)。この他、富山の「鱒ずし」。以外と「ぶりずし」もいける。東京は「うなぎ弁当」。あと「鯖姿ずし」に、「柿の葉ずし」「峠の釜めし」「あわびめし」「ねぎトロ弁当」「広島夫婦あなごめし」「かにちらし」「松本そば弁当」と話はつきません。前回の出張では、神戸「肉めし」の中に不思議なものを見つけました。「ワサオーロ」という1枚の紙です。その紙には説明書きがあり、「私たちが日頃食べているワサビやカラシのあのツンとくる香りに強い抗菌力があることは古くから知られています。『ワサオーロ』はこの抗菌力を生かすべく開発した天然の抗菌剤です」ということ。つまりワサビの香りがする紙なのです。これで抗菌できればいうことなし。さて、私たちの信仰の抗菌剤は何でしょうか。これもまた紙です。しかし、ただの紙ではなく、神様の言葉が書かれている紙。すなわち聖書です。
パウロは「わたしたちはキリストによって神に献げられる良い香りです」と言います。キリストの福音をきいて従った者は、すべて神様に献げられる良い香りといいます。その香りは自分のためだけでなく、隣にいる人にとってもよい香りとならねばいけません。自分はどのように生きているか。そこからキリストの香りがしてくるか。それが人を祝福に導いているか。香りについても考えることが多いものです。
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