10月4日に大江教会でマリンバコンサートが行われます。実は今回の全国ツアーのために「きっと」という曲を作詞して提供しました。そこでCDのためにライナーノーツを書きました。ぜひコンサートで聞いていただければと思います。
「この世にたった一つの『いのち』が旅立ってしまった。突然に。笑顔だけを置いて。さよならもいわずに。散りゆく花のように。一人になったとき、ふと思った。その『いのち』はどこにあるのだろう。『いのち』って、なくなってしまうものだろうかと。
広島に赴任した時、テレビから美空ひばりさんの『一本の鉛筆』という曲がながれていた。『一本の鉛筆があれば、人間のいのちと、私は書く』。広島平和音楽祭のために書かれた曲だった。その時から自分に一本の鉛筆があれば何と書くだろうと思っていた。その鉛筆で書かれた言葉が、もし旅立っていった人々に届くとしたら。『きっと』はそんな思いをこめて書き下ろした。
死んだら人はどこへ行くのか。すべて消えてなくなってしまうのか。もう二度と会うことはできないのか。私の中に思い出としか残らないものなのだろうか。でも私には、いまここに、愛するその人を感じることができる。ふとした香り、どこからか聞こえてくる言葉、ぬくもりで、あなたを感じている自分がいる。『きっと』愛する人は、どこかで生きている。死んでなんかいない。消えてもいない。私は何も失くしていない。だってその人の『いのち』を、いまここに感じるから。そう気がついたとき、私には希望が生れた。
また会うことができる。そう信じていまを生きる事しかできない自分もいた。『きっと』神様がおられるのは、私たちに再会する場所を与えて下さるため。『きっと』会えると信じる人だけに、その場所は与えられるのかもしれない。一本の鉛筆があれば「再会』と、私は書く。」
私たちキリスト者には復活という希望が与えられています。感謝ですね。