2テモテ 4:2 御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。
会議で京都教会へ行ったときのことでした。京都教会の場所は鴨川の近くにあり、少し時間があったので、その土手を散歩してみました。とても気持ちよくなって川面をながめていると2羽の白鷺を見つけました。ところがその白鷺の対照的だったこと。何が対照的だったかといえば、その餌の取り方にありました。多分小魚を食べているのでしょうが、2羽はまったく別の行動をとっていたのです。1羽の方は、ただじっと立っているだけでした。微動だにせず、何十分でも立ち続けていました。ところがもう1羽は、それはもうせわしく動き回っていました。あっちこっちをつつき回り、派手に動いていたのです。さてどちらが魚をたくさん取ったでしょうか。どうみても同じようでした。2羽はそれからも1羽は立ったまま、1羽は動き回っているだけでした。牧師の宣教タイプも同じかなと思いました。ひたすら礼拝を守ることに中心において宣教する静止タイプ。いろいろとイベントをやって、動き回る活動タイプ。しかし、どちらも御言葉を伝えるということにおいては同じだと言えます。
パウロは、若いテモテに愛情を注いでいます。それはキリストの宣教を共働する、同労者としての信頼でもあります。この若き弟子に対してまず「御言葉を宣べ伝えなさい」と励ましています。キリストの御言葉によって救われた私たちの、まずなすべきことは「キリストの御言葉を宣べ伝える」ことです。パウロがいうように、そのことを「折が良くても悪くても励む」ことです。伝えることは難しく大変なことです。しかし、キリストと共に働く仲間がいることで励まされるのです。
小さい頃から鍵っ子で、家に一人でいることが多いものでした。何もすることがない時は、よくテレビのワイドショーを観ていました。その関係で、いまでも芸能ニュースには興味があります。恋愛関係や事件などではなく、その人の生き方と才能、隠れている努力とかを知ることが好きです。最近ではAKBに興味があり、普通の女の子がなぜ人を引き付ける魅力を持てるようになるのかと思います。影なる努力が凄いのだろうと思っています。最近、プロデューサーの一人が雑誌のインタビューで次のように言っていました。「人気が出るメンバーは、やるべきこと、できること、やりたいことを自覚して、それをバランスよくきちんと実践できている子だと思います」と。この3つを自覚することは大変なことです。しかしあえてそれをしているのだと感心します。私たちにとってこの3つは、宣教にいかせるように思えます。
パウロも3つのことを言っています。御言葉を「伝えること」「励むこと」「時」です。キリストの御言葉の恵みに生かされた私たちが、その喜びを伝えることはキリスト者の使命です。喜びからくる思いを伝えていくことが大切です。私たちの教会も「やるべきこと」、「できること」、「やりたいこと」をしっかり考えてみたいと思います。そこから御言葉を伝えることに努力していきたいと願っています。
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