アメリカにある姉妹教会の日本語部27周年記念礼拝で説教奉仕をしてきました。その説教の始まりを少し紹介します。
『日本で有名なシンガーソングライターに中島みゆきと言う人がいます。最近彼女の「糸」という作品に自然と涙が流れてしまいました。自分も歳をとってシニアになってきたのだと思います。彼女の歌はこのように始まります。
「なぜ めぐり逢うのかを 私たちは なにも知らない いつ めぐり逢うのかを 私たちは いつも知らない」と。いまここに集まっておられる方も同じです。私たちの知らないところで、神様は出会わせてくださり、日本からもやってきて礼拝に参加し、27周年をお祝いしています。これは神様がくださった奇跡です。
さらに歌はつづきます。「どこにいたの 生きてきたの 遠い空の下 ふたつの物語 縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない」と。この辺でいつも涙腺がゆるみます。私とあなたがそれぞれ1本の糸で、それがおおく交わっていくと一つの布になる。
しかしよく見ると重なったところはすべて十字架なのです。私たちがイエス様によって一つにまじわるとき、痛み苦しむ人たちの心を暖めうる一枚の布になる。27年の間にその布は広がって、より多くの人を暖めているのです。さらに歌はつづきます。「縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない」。そして「 縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます」。
神様によって出会うべくしてここで出会い、キリストの十字架によって一つとされた私たちの教会。その教会がいま新しい方向転換へと招かれています。』