大江教会は4年にわたって被災地と関わりを続けています。今年は、熊本から柑橘類や大地の恵みポークを送りました。熊本の安全でおいしい食べ物をおくるプロジェクトです。被災地から、わかめ、牡蠣、ホタテ、復興米などの購入支援をしています。とても格安でいただいており、大江教会でも楽しい美味しいカフェになっています。
しかし、批判的な考えがあるのは知っています。「立野牧師はなぜ放射能に汚染された危険な食べ物を被災地から熊本に持ち込み、教会の人々に食べさせているのか」という声が聞こえてきました。もちろん教会の方々からではありません。原発事故によって移住してこられた方々には考えられないことでしょう。その方々を支援しておられる方にとっても「なぜ危険な食べ物をあえて持ち込むのか」というご意見になるのもよくわかります。これについて反論などはしませんし、できません。私たちが取り寄せている食べ物が放射能まみれかどうか、検査をして下さる被災者の測定を信じています。
私はルーテルさんとして、宮城県石巻・十三浜の方々と1年半寄り添わせていただきました。何ができるかを一生懸命考え、共に泣き、共に喜び、苦悩し、立ち上がるときに共に身を置かせていただきました。その方々が「やっとわかめがとれた、ちゃんと検査しているから食べてみて」と言われる。その言葉に「いや危険だから食べません」と、私には言えません。教会の皆さんも食べる、食べないは自分で判断してください。牧師が教会に危険なものを持ち込んでいると思われたらぜひ言ってください。決して強制的に食べて頂いているわけではありません。
被災地・被災者に寄り添うということは大変なことだと思います。すでに熊本では東日本大震災も遠い過去になりつつあります。そんなときだからこそ、いまできることで支援を続けていきたいと思います。イエス様のおられることを探しながら。