2016年もルーテル教会にとって喜びの日をむかえます。本日「教職受任按手式」が東京教会で行われ、新しく牧師が誕生します。教師試験を担当している者としても嬉しい限りです。按手をする議長はじめ教区長の皆さんも嬉しい礼拝となります。私は執行する者にも、準備をする事務局にも関わりましたのでこの時の喜びを感じます。
さて、按手と言えば自分はどうだったか。もう28年前になります。場所は九州教区総会が行われていた別府平和園でした。私たちの時代は教区総会持ち回りで按手でした。前田議長はじめ宇野東教区長、高倉九州教区長、その時は熊本教会の角野兄も按手者のお一人でした。受けたのは3名。秋山牧師、富島牧師、そして私です。「君たちを見ていると、1本の矢は折れるけど3本でも折れそうだな~」と、ある先輩牧師の言葉をいただきました。「大丈夫です。1本でも折れませんから。先生が折れないでくださいね」などと生意気な言葉を返したのを思いだします。按手が終わるとすぐに東京に戻り、東京教会の牧師として東教区の総会に出席しました。とても元気でした。
来週はその別府平和園に招かれ、礼拝と講演の奉仕をさせていただきます。いわゆる原点に帰るのです。あれから28年後にまた平和園で礼拝ができるなんて。しかもミッションを語ることができるなんて。なんと祝福に満ちていることでしょうか。按手の日、地図を見ながら「坊主地獄を右折。えっ?ここは西洋坊主にとってもこれから地獄ってことかね」と冗談を言っておりました。しかし、地獄と呼ばれる所には必ずイエス様がおられるのです。イエス様がおられる所はいつでも神様の国がそこにあります。
先週のいまごろはエルサレムにおりました。その朝「さあガリラヤへ行こう」と祈りながらエルサレムを出発しました。そう、弟子たちが復活のイエス様に出会った場所に私たちも向かったのです。原点に帰るとそこにイエス様がおられる。感謝です。