熊本地震支援活動はいまも続けられています。大江教会へもたくさんの支援が届きました。皆さんの気持ちがそこに込められていますので「ひとつも無駄にしない」ことを考え、つながりを通して必要な所に必要な物を届けています。
その中での出来事の一つ、笑顔と茶封筒に力をいただきました。それは4月17日のことでした。電気以外のライフラインはなく、益城、阿蘇の被害状況が知らされるにつれこれからどうするかを思い悩んでいました。赤ちゃん連れの親子がもう3日も海苔しか食べてないという。「どぎゃんかせなんいかん」と思ってもなにもできませんでした。
そんな時、すぐに電話で必要なものを聞いて届いたのは、鹿児島伊集院バプテスト教会の緊急支援物資でした。離乳食を手に取った親子の涙は忘れられません。赤ちゃん救援物資を山ほど積んだワゴン車で来られた牧師先生ご夫妻の笑顔が忘れられません。その笑顔に、どれだけ神様からの力をいただいたか。
次に高校時代からの信仰の友が夜中に駆けつけてくれました。鹿児島から車を走らせて、一つ一つ自動販売機でペットボトルの水を買い、救援物資と共に届けてくれました。鹿児島からの道のりを一般道で、しかも水を買って。何という暖かい思いやり。その水はまだ冷えていました。彼は帰り際に茶封筒をくれました。「妻のへそくりをみつけました。先生の活動に自由に使ってください」。彼の奥さんは2年前に天に召されました。彼のこの優しさと思いやりにどれだけ支えられたことか。緊急必要物資を次の日に福岡から来てくださる方に発注し使わせていただきました。これまでのガソリン代や活動費にも使わせていただいています。これがあるから自由に動けます。
最初に来てくださった方々が、私に支援活動の覚悟をきめさせてくださいました。神様は助け手を必ず用意してくださっている。聖霊もそうです。