熊本地震救援活動も「心のケア」「傾聴ボランティア」が必要であると言う声を多く聞きます。すでに多くの団体、個人が現場に入り活動をされています。とくに5月終わりごろから、各宗教団体、NPO、諸団体が「心のケア」ボランティア登録し、その数は急増しています。とても大切な活動だと思います。カルト宗教の動きも多く、これには注意が必要です。
「傾聴」を考えるとき、熊本の田舎は方言が難しいといわれます。ある時は外国語に聞こえることさえあるとか。そのような中でも寄り添って傾聴することの必要を思います。そこに生きておられる方の地域、言語、コミュニティをよく理解して活動を進めなければなりません。それにはいま、共に汗を流すことから信頼を得て、心を通わせることの重要性を感じます。私たちを覚えてもらうことからです。
「自立支援」が叫ばれています。いま自立へと切り替える時期にきています。そうでないと、依存が強くなっていくからです。すぐに自立しなさいではなく、徐々に自分たちで自立の道を見出していけるように援助することです。しかし自立ということは、今のコミュニティがバラバラになることも意味します。苦難を共にしてきた集団が、分かれてまた新しい集団をつくることでもあります。結局自立していくには何が必要なのか。やっぱりコミュニティだと思います。同じひとつのコミュニィであることの認識が人を支えていくのではと思います。
旧約聖書でノアの子孫も「氏族」「言語」「民族」といったように分かれて系図にまとめられています。そのことの意味は、それぞれの個性があり、みな同じではないということでしょう。ただひとつ同じことは、全てノアからでている。遡ると神様が創造された人からでたということです。最終的にはここで一致できるという奇跡があります。