ルカ 15:6 人々を呼び集めて、「見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください」と言うであろう。
東日本大震災救援活動の時、関西にある保育所の園長さん2名をつれて、石巻市北上にある相川保育園を訪問してきました。阪神・淡路大震災を経験された園と、東日本大震災で被災された相川保育園をつなぐ役割を果たしました。子どもたちの命、防災、心のケアについて熱心に語られていました。相川保育園の玄関には7段ひな人形が飾られていました。趣のあるしっかりとしたものです。相川保育園の被災のことを新聞で知った関西の老夫婦が、長年大切にしてこられたひな人形を寄贈してくださったのです。ひな人形から感じられる雰囲気でしょうか、これまで大切にされてきた様子を感じました。子どもたちもしっかり眺めて大切にしているそうです。きっと人形から、大切にされてきたことを感じ取っているのでしょうと、園長先生が語られていました。
イエス様はルカによる福音書で「見失った」たとえを3つ語られました。「見失った羊」「見失った銀貨」「見失った息子(放蕩息子)」の話です。これらの話に共通することは、失われたものが発見されたときの喜びの大きさです。その喜びの大きさによって、それがいかに大切なものであるかを知るというのです。失くしたものの大切さは、再び得たときにわかるものです。
熊本地震支援活動も、新しい段階にはいりつつあります。益城などはまだ緊急支援です。しかし、宮地、一の宮の阿蘇は落ち着いて今後は自立支援に変わっていきます。この自立支援へ移行するのが一番大変です。ここでうまくいかなければ、これまでも、今後もかなり生活支援が難しくなると東北で学びました。その中で被災地の子どもたちのために、阿蘇YMCA尾ヶ石保育園では森のブックカフェができています。自然災害でうけた心の傷は、自然が癒す。思いっきり自然とあそんで、森のブックカフェでひとやすみ。一人の魂を大切にするブックカフェです。
イエス様は、見失った羊を見つけた羊飼いは人々を集めて「見失った羊を見つけたので、一緒に喜んでください」と言うと教えられました。羊飼いにとって1匹の羊は、大切なかけがえのない存在です。それがわかるように羊飼いは人々に示すと言われました。大切にされていることがわかるということは素晴らしいことです。
<音声礼拝説教は「神様の色鉛筆」でどうぞ!>