使徒言行 2:44 信者たちは皆一つになって、すべての物を共有にし、財産や持ち物を売り、おのおのの必要に応じて、皆がそれを分け合った、そして、毎日ひたすら心を一つにして神殿に参り、家ごとに集まってパンを裂き、喜びと真心をもって一緒に食事をし、神を賛美していたので、民衆全体から好意を寄せられた。
仮設支援協議のために会議に出たことがあります。仮設支援は、一人の孤独死も出さないようにというテーマをもって各団体が活動をしています。しかし孤独死は増えるばかりです。ルーテル救援も仮設でお茶っこ会(サロン)をしていました。課題は男性の参加者がいないということでした。ある仮設では多くの男性参加者がおり、活動も活発です。そこの違いは「自治会」だそうです。自治会組織が仮設で形成できたところは、自治会の中に男性がおられるのです。その自治会をどうやって作り上げて行くか。課題もそこにあります。そのためには核となるリーダーを必要とします。
使徒言行録は初期の教会の様子をしるしています。「一つになって」「共有」「神殿に参り」「パンを裂き」「食事を共にに」「神を讃美する」。これらは教会の理想像かもしれません。しかし、まず「一つになって」が最初に来ていることに、教会の基本をみます。
熊本地震でもこれから仮設への移住が始まります。その時、上に立つリーダーは何を考えるのでしょうか。仮設という考え方からではなく、たとえ仮の住まいであってもそこは住居であるというところから始まってほしいと思います。仮設では、お店もないし、病院もないし、教育施設もないし。しかし、たとえ仮設であってもそこには町をつくるという発想が出来ないものか。そこからはじめられないものか。そこは上に立つリーダーの考え方次第なのかもしれません。
教会の初めも、12使徒というリーダーがいました。このリーダーたちの信仰に支えられた共同体があったのです。その中心にはイエス・キリストの福音がありました。この福音があったからこそ「一つ」であったといえます。
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