「覚える」というのが苦手です。特に人の名前と記念日です。他のことは良く覚えているのにこの2点は苦戦しています。覚えるのが苦手なのか、覚えようとしていないかのどちらかです。でも覚えていたいとは思っていますが。
3月14日は結婚記念日です。これはさすがに覚えております。「ホワイトデーの日」と覚えておけばいいからです。これくらいは覚えておかないとですね。「じゃあ娘の結婚記念日は」と聞かれると昨年なのに思い出せません。3月14日が自分たちの結婚記念日は分かっていたつもりでした。ところが昨日、義父からのケーキが届いてびっくりしました。そこには「30周年おめでとう」とメッセージがありました。えっ?30周年記念日。これはすっかり忘れていました。もうそんなにたったのかと驚きました。大切な記念日を忘れている2人を少し呆れられてしまいました。
30年前の牧師生活はどうだったのかと思いめぐらせました。そういえば礼拝出席がわずか2名という礼拝が度々ありました。牧師と奏楽者のみです。そう私たちだけの礼拝です。礼拝開始までに誰もこられない。それでもきちんと10時半に礼拝を始めました。誰も座ってない会堂で、空席にむかって必死に説教を語っていたのです。懐かしい思い出です。あの時のことを思うと「必ずこの礼拝堂を満杯にする。空席をなくす。神様に祈ればなんとかなる」と自分に言い聞かせていました。必死に祈りました。その中でたくさんのことを学びました。祈り方や、祈りとは何か。すぐに答えは与えられませんでした。そのうち3名の礼拝になりました。長女の誕生です。それでも1名増えたことの喜びがありました。あの時があったからこそいまがあります。
イエス様はいつも共にいてくださる。それが分からない時があります。なぜイエス様がおられるのにといつも文句ばかりの時もあります。しかし、共におられるのです。いま30年を振り返ると確実に共におられると証しすることができます。