熊本地震から1年が過ぎました。ボランティア団体も少なくなり、支援活動の今後を話される時期になりました。これからは仮設支援をどうしていくか課題です。ルーテル教会の支援活動も一区切りを迎えました。九州教区にその活動が移管されることになりました。さらに継続される働きを支えていきたいとおもいます。
日本大震災の支援活動もそうですが、一区切りした後に何をするかが大切でした。熊本地震も緊急支援から長期支援へと変わります。ルーテル教会ができる支援は「心のケア」と「ソーシャルケア」です。その専門をもつ大学を持ち、働き人は全国にいます。ルーテル教会のつながりをもってすれば、求められる支援を満たしていけるはずです。しかし、東北支援ではそれが十分になされたかといえば残念ながらできていません。心のケアは臨床宗教師が受け継ぎ、ソーシャルケアはどこまで用いられたか。ルーテル教会の賜物が生かされなかったと反省しています。
その原因は何でしょうか。私なりの考えでいえば緊急支援の時にゴール・目標を設定し、どのようなかかわりをしたか、どこに寄り添っていたかだと思います。熊本地震から1年が過ぎ、ボランティア団体が活動終了する中で、なお継続できるのはこの1年にどこに寄り添っていたかです。仮設支援に入るのが難しい状況にあるのは、この1年に仮設の人々に寄り添っていたかを問われるのです。支援活動は何をするかより、誰と共にいるかが大切です。そのつながりが今後の支援の土台となります。
ルーテル教会「できたしこ」の支援活動は九州教区で継続されます。さて何ができるでしょうか。それはだれと寄り添ってきたかです。そのことの答えはこれからの活動を見るとわかります。神さまの働きは必ずそこにありますから。