広島女学院大学のキリスト教特別週間に招かれ、3つの講演をさせていただきました。広島女学院はとても懐かしい場所です。とくに講堂とチャペルは素敵な空間です。また、娘たちが学生だったこともあり、学校協力会の会長や理事評議員を6年務めさせていただきました。これも貴重な体験でした。
講演の後、共に緒に働いた学校協力会職員の方から声をかけられました。「会長!あの時の改革はいまも生きています」と。その言葉に元気をいただきました。改めて当時を思い出しました。当時協力会はお金の配分の会でした。会長にさせていただけるのなら協力会の働きを充実したい。学生にとって有意義なことをしたい。学校と学生をつなげる役目を果たしたい。などと院長・学長、委員の皆さんとよく話しました。
学生の声を聞くために学生自治会との面談。教職員の意見を聞くために研究室、事務所を訪問。まずキャンパス食堂の改革から始めました。給水器、電子レンの設置、自動販売機の内容の点検。管理栄養学部を持っている学校が、お昼をカップめんで済ませているようではいけない。学生食堂のメニューを考えました。それが「ベジフルランチ」となりました。女性の体を考え、今後家庭を持ち子ども産み育てる学生の健康を考えた企画です。管理栄養学部の先生と学生がメニューを考え、協力会は援助金をだす。楽しい企画でした。そのランチが今もありました。自動販売機は撤去され、ジュースではなく各自が水筒を持参する。これも協力会が毎年女学院ロゴ入りの水筒を無料配布してきたことが続いていました。安心安全な学生生活の充実だったのです。
「会長!あの時の改革はいま生きています」。本当にうれしい言葉でした。何を中心に改革していくのか。それは学生の命を大切にするということでした。それが未来につながるのだと。改革には必ず中心となるものが必要なのですね。