ルカ 14:35 畑にも肥料にも、役立たず、外に投げ捨てられるだけだ。聞く耳のある者は聞きなさい。
ジュ-クボックスが流行した時代がありました。お金を入れると、二曲自分の好きな曲が聞けました。あの頃は騒音公害といわれもせず楽しまれていましたが、最近ではいろんな騒音に悩まされている方も多いそうです。音を出している自分は気持よくても、聞くという立場では我慢できないこともあります。アメリカのジュ-クボックスには、何百という曲目ボタンのほかに、「Silence 」(沈黙)というボタンがあるそうです。一曲分の静寂が買えるというわけです。
イエス様は、塩のたとえを語られました。「確かに塩は良いものだ。だが、塩も塩気がなくなれば、その塩は何によって味が付けられようか」という話です。イエス様の弟子たちが、奉仕・献身の意志をもたなければ、塩気のない塩と同じと言われたのです。そのような者は役に立たず、外に投げ捨てられると警告しておられます。このみ言葉を聞いて理解することができるかと言うことが「聞く耳のある者は聞きなさい」です。
アメリカ先住民の格言に「耳を傾けなさい。さもなくば、汝の舌が汝の耳を聞こえなくしてしまうであろう」というものがあります。確かに真理をついています。人の話が聞けないのは、自分が話している方が多いからです。まず聞くこと。そして聞いて理解すること。これが十分に終わってから話しだす。実は、自分が話す前に、自分が聞いて理解したことを確認する作業があれば完璧です。最後の最後に、自分を理解していただくために語り始めることが大切なコミュニケーションをつくりあげていきます。聞かない、聞けないは理解できないにつながります。
イエス様は、塩が塩の効き目がなくなったら「畑にも肥料にも、役立たず、外に投げ捨てられるだけだ」と教えられました。そして「聞く耳のある者は聞きなさい」といわれたのです。理解するために聞くことができなければ、コミュニケーションは成り立ちません。「聞く耳とは何か」をもう一度確認しておきたいものです。
<音声礼拝説教は「神様の色鉛筆」でどうぞ>
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