人生では勝つことや、成功することが大切な事なのかなと思うことがあります。たぶん大切なことです。目標をもってそれを達成することだからです。パウロも賞を得るためにひたすら走るといっています。
「人生に大成功した人の話」を集めた本があります。実はそこに行きつくまでに失敗した話ばかりが書いてありました。例えばエジソンは1093件の特許を取得しましたが、何万回も失敗したと述べています。彼が蓄電池の開発をしていた時は実験を1万回も失敗したと指摘されています。しかしここでどう考えるかでした。彼はそのように言われるたびに次のように答えました。「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を見つけたのだ」と。そして「私は成功するまで試行錯誤を徹底的に続けただけです」と。私たちは結果である成功のほうが、プロセスである失敗よりも目立つので、ついそのことを忘れてしまいます。エジソンは「もっと成功したいと思うなら、倍の失敗をしなさい」と言います。
教会の宣教、震災支援活動、ボランティアなど成功例をたくさん聞きます。成功事例で終ります。しかし本当に知りたいのはそこに至るまでどれほど失敗したかではないかなと。そこで何を学んできたかを伝えることだと思うのです。震災支援活動には成功例だけを教えてもらっても状況が違うのでそれが全てに役に立つとは思えません。大阪で大きな地震がありました。熊本からの発信は「1回だと安心していけない」「震災デマに気を付けて」といった失敗事例でした。
私たちの大江教会は目標をもって走っています。試行錯誤を繰り返しています。毎日が学びの連続です。ひたすら神様からいただく賞をめざして。