ルカ 24:49 わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい
あるとき、子ども礼拝でたずねたことがありました。「椅子は何のためにあるの?」と。すると「座るため」と答えてくれました。「それでは鉛筆は?」。子供たちはすぐに答えてくれます。「それは字を書くためだよ」。それじゃ「あなたは何のためにありますか?」と。みなキョトンとして答えてもらえませんでした。私たちは、まわりのことについてよく知っています。しかし自分の事になるとわからなくなってしまうのです。自分は何のために生きているのか。その答えがはっきり出せる人は幸せな人だと思います。そこで人間として「約束は何のためにありますか」とききました。すぐに「守るため」と答えがありました。しかし本当にそれができますかと問われます。
イエス様は天に昇られる前に弟子たちを祝福されました。弟子たちはこの時大喜びしています。イエス様との別れの時がきたのですが「父が約束されたものをあなたがたに送る」と弟子たちを励まされたのです。この約束の成就が聖霊降臨の出来事へ続いていきます。弟子たちはイエス様の言葉を受け、守られる約束を信じたのです。
尊敬している先生が教えてくれたことがあります。人生にとって一番大切なことは「約束を守る」ということだと。それは自分でコントロールすることができると。約束し、それを守ることで信頼関係は強いものになっていくと。どんな小さなことでも、約束を守ることによって自分自身の内に誠実さが育成され、自制心と自分の人生に対する責任を引き受ける勇気と力がわいてくるのです。ですから一番してはいけないのは「約束を破ること」であり、「できない約束はしないこと」です。約束を守ることは誠実さを勝ち取ることでもあるのです。自分の人生どれだけの約束をしてきただろうかと思います。そのうち全てを守ることができたでしょうか。できない約束をしたことはなかったか。また守ることを恐れて約束できることを約束しなかったことはなかったか。自分に誠実さを問いかけています。
イエス様は「父が約束されたものをあなたがたに送る」と言われました。そして聖霊を送ってくださいました。神様の約束は破られることはありません。今日、神様は私たちに何を約束してくださっているのでしょうか。必ず実現する約束があるはずです。それを信仰によって受け取っているかどうかです。神様の約束を確認して新しい日を迎えたいと思います。