九州学院の聖書科授業を今年は6クラスさせていただいています。旧約聖書を基本して、聖書からテーマを見つけて話をしています。今年の大きなテーマは「ことばといのち」です。テーマは豊富ですが準備が大変です。
この授業には定期的にゲストをお招きしています。ストリーテラーさんには口伝をもとに物語のすばらしさを。児童相談所の所長さんには、幼児虐待の現実や家庭の問題を話していただきます。また先週は曹洞宗のお坊さんをお招きしました。臨床宗教師として共に緩和病棟で傾聴をさせていただいます。禅宗僧侶の服装で来ていただきました。禅宗のお坊さんは頭を剃っておられるので、九州学院の中におられると迫力がありました。担当でないクラスの担任からも「ぜひうちにクラスでも」とお願いされました。よっぽど目立ったのでしょうか。キリスト教からの視点だけでなく、禅宗からみた「ことばといのち」について学びました。
この授業はとても不思議な授業でした。まるで禅問答のような。僧侶はまず黒板に大きな魚の絵を自己紹介をしながら描かれました。話の内容と魚はとくに関係はありませんでした。その後も、人生で3回死にかけた話をされました。しかし、魚を描きながら話は続いていきました。話の内容とは別に魚の絵は出来上がっていきました。話を聞きながら、あの魚の絵はいったい何かな、そう思いながらも話に集中していくのです。不思議な体験でした。最後にはビシッとまとまりました。
今週はオルガニストの吉田仁美先生を迎えて教会で「バッハとことば」の授業です。オルガンの生演奏をしていただきながの公開授業です。どなたでも授業参観できます。聖書科の授業が大きな視点からの授業になればと思います。