13日に礼拝堂で第30回「あすの介護を考える会」の講演会が行われました。講演者として奉仕させていただきました。当日はNHK放送局、朝日新聞、熊日新聞の記者さん達も参加されました。14日にはNHKのテレビニュースで昼、夕と紹介されました。テレビの中の自分は結構太っているな~と実感しました。
講演のテーマは「終わりに寄り添う宗教者」として、臨床宗教師の働き、目的、また実際の看取りについても話させていただきました。これまでは緩和ケア病棟のスタッフの方々への講演が多かったのですが、今回は介護職の方々への講演でした。きっと介護の現場でも看取りの現場に立ち会われることが多くなってきたのでしょう。どのように人の最後に寄り添うのか。求められているのは一体何かを講演として依頼されました。宗教者でないとできないこと、宗教者でなくても寄り添えることなどをお話ししました。
その中で一番お伝えしたかったことは「現場の苦悩に身を寄せる」ことでした。最近ではよく寄り添いという言葉を聞きます。しかし寄り添うとはそんなに簡単な事ではないというのが東北大震災救援活動からまなんだことでした。そこでの寄り添いは「現場の苦悩に寄り添う」ことであり、もっと簡単に言えば「そこに身を置く」ということでした。誰もが苦悩から逃げたい。しかし、あえて現場の苦悩に寄り添い身を置くことが宗教者の務めであると話しました。
さて、大江教会の寄り添いはどうでしょうか。どの苦悩に寄り添っているか。牧師は信徒は、そして教会は。私たちにイエス様が問われることは「あなたはどの苦悩に寄り添っているか」「そこに仕えているか」ではないかなと思いました。