ルカ 23:34 父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。
4月14日の棕櫚主日(受難)から1週間後の復活祭(イースター)まで、私たちはイエス・キリストの十字架を覚え、悔い改める時を過ごします。私たちの教会でも「十字架上で語られた7つのみ言葉」を聞いてまいります。
十字架上の7つのみ言葉の第1は「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」というとりなしの祈りでした。最後まで罪あるものを赦し、祈られる姿をみます。人間は「自分が何をしているのかわからない」というみ言葉に心をうたれます。
娘が幼稚園の時でした。習い事でケンカになったことがあります。それは、妹が新しい習い事をはじめたことからおきました。姉は妹が自分のやってないことをするのがゆるせなかったのです。それで自分もやりたいといいだしました。そうやって妹がやることを全部自分もやると言い出したのです。ところがどうでしょう。あれもこれもやったら自分の遊ぶ時間が無くなったことにきがついたようでした。そこで「わたしは2つだけでいいよ」と言ってきたのです。やっと自分がなにをしているかがわかったのでしょう。そんな娘の姿を見ながら、自分も同じだと反省しました。
イエス様は「自分が何をしているか知らない」罪人のために祈られます。御自分を十字架に引き渡した者のために執り成しと赦しを祈られるのです。今週は十字架の前に立ち、自分がしていることを点検する週でもあります。