広島女学院中高に招かれてキリスト教強調週間の講演をさせていただきました。「いのち、寄り添い、希望」~現場の苦悩に身を置く~というテーマで、パレスチナの子ども支援と東日本大震災について講演をしてきました。この活動は広島のつながりから始まりましたので、広島女学院での講演は深い思いがありました。
この講演は「ほほえみと感謝の会」というグループで行われます。オリーブのパンフルート、ソプラノ、ピアノと語りです。画像と音楽、そして語りが一体となっての講演となります。はじめは画像と語りだけでしたが、やっぱり音楽も大切な要素。実際のオリーブのパンフルートの響きが、生徒たちの心をとらえるようです。日野原先生にも応援をいただき、年数を重ねてきた結果がここに凝縮されています。
今回は講演のあとに「講師を囲む会」が行われました。いわゆる質疑応答の時間です。たくさんの質問がありました。その中で「先生の講演をきいて寄り添うことの大切さ、身をそこに置くことの大変さを学びました。私たち高校生で具体的に寄り添うには何ができますか」という質問がありました。講演を聞いてよい話だっただけでなく具体的に何が自分たちにできるかを考えることは大切です。それでは何が具体的にできるだろうか。どこに苦難の現場があるか、自分たちの生活や学校の中にある苦難の現場がどこかに思いを寄せねばなりません。あなたの周りにある苦難の現場、そこに目を向けているかです。その中でできることは、傷み苦しむ魂の横に身を置きまずは話を聞く「傾聴」かなと答えました。しかしそれが一番難しいことなのだと。
講演をさせていただくたびに教えられることが多いものです。神様に用いられて全国で人々と出会い、講演の機会が与えられていることに感謝をしています。