1コリ 14:33 神は無秩序の神ではなく、平和の神だからです。
福島の高校を訪問した時、校長先生が福島市にある高校の改革事例を教えてくださいました。その高校がミッション系だったので驚きました。その改革のもとが「7つの習慣」でした。ベストセラーになった本です。世界中の成功した人物を調べ、そこには共通する7つの法則があるという本です。1. 主体性を発揮する2. 目的を持つ3. 重要事項を優先する4. Win-Winを考える5. 理解してから理解される6. 相乗効果を発揮する7. 刃を研ぐ。翻訳の問題もあるでしょうが、分かりやすくすると、自分で決定すること、ゴールを決めること、最優先を考えること・・自分を磨いていくということでしょうか。しかし大切なことは、それを習慣化するということです。その高校がどのように変化していったか、教職員はどう変わったかを聞きにいこうかなと思いました。とくに習慣化するためにどんなことをしたのかを。
パウロはコリントの教会信徒に「集会の秩序」について語っています。集会のなかで、預言、異言、教え、啓示、それにともなう解釈などが秩序なく行われていたようです。そうならないように教会の「秩序」を教えています。それはすべて教会を建てるためにものであると理解するようにというのです。神様は無秩序の神ではないという言葉が印象的です。
良寛さんの詩に次のようなものがあります。「花開くとき蝶来たり、蝶来るとき花開く」
あたりまえのことですが、あたりまえでないことってたくさんあります。花が開くときに蝶はやってくる。誰が教えたわけでもないのに。そしてまた蝶が来るころになると花が開く。これまた誰が教えたことでもありません。この不思議さを見る目をどれくらいの人がもっているのでしょうか。そしてまたこの日常に感謝出来る人がどれくらいいるのでしょうか。やっぱり良寛さんは素直なんだなあと感激してしまいました。私たちが教会の礼拝に集められるのも、習慣ではなくホントは奇跡なのではと思います。毎週の日曜日に礼拝に集い、兄弟姉妹との交わりを持つことができる。これもまた奇跡です。「教会が開くとき人来る。人来るとき教会は開く」そんなあたりまえのことが、そうではないことに見える信仰に感謝したいものです。
パウロは「神は無秩序の神ではなく」といいます。世の中には多くの法則があります。しかし、すべては神様の導きの中にある法則です。しかもその法則は神様の御心を伝えるための法則だと思います、何を持って成功とするか。そのミッション系の高校は、神様と共に働く者となることが成功と考えているではないかと思います。
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