ガラテヤ 5:9 わずかなパン種が練り粉全体を膨らませるのです。
時間があったので手帳を見にいきました。教会手帳がありますので、改めて手帳を買う必要はないのですが。それではなぜ?来年はどんな手帳が新作で販売されているかに興味があるのです。ベストセラーになっている能率手帳や5年手帳などはいつものとおりでした。目についたのは週の「役割」と「目的」を書いて時間管理する手帳。予定に「自分」を書き込む自分予定手帳。一番目についたのは朝日新聞の天声人語を書き移すノートでした。およそ630字を書き移すのですが、毎日となるとかなり大変。しかし1年後には文章の達人になるかもしれません。そう考えると、目的をもって手帳を買うことが、その働きを一番有効にするのだと思います。何を中心においているかです。
聖書の中には「ことわざ」の引用が多くあります。パウロはこの「ことわざ」をコリントの教会への手紙の中でも用いています。パン種とは、イエス様の教えに反対する者たちの教理であり、練り粉とは教会を表しています。教えの中心に何があるかを見分けることが求められます。キリスト者に自由を与える教えの中心は、真理をきちんと自分の中心に与えられているかを問われます。
娘たちが小さかった頃よく「みかん狩り」に行きました。教会員のある方のみかん山にご招待してくださるのです。毎年いくものですから娘たちはよく知っていて、みかん収穫のプロになりそうです。「みかん狩り」がとても楽しいのは、収穫の喜びのみを経験するからでしょう。ここにくるまでにどれだけの手入れが必要であったかは私たちにはわかりません。もしかするとそれを経験することによって、もっと大きな喜びが経験できるのかもしれません。みかん畑を見渡しながら、ここのみかんがおいしいのは何故かなと考えていました。持ち主に聞いたところ、「ここは条件がそろっているんですよ。目の前には瀬戸内海、この畑の中心にはおいしいわき水がでている。影がない」と。そうやってみるとなるほどそうです。青い空と青い海とわき水によってこのみかんが育てられたことがわかりました。中心にある命の水。これだなと思いました。
パウロは「わずかなパン種が練り粉全体を膨らませる」と言っています。パン種が中心になってそれが粉を膨らませるのです。大切なのはパン種は何かということです。自分の中にどのようなパン種をもっているかを問われます。私たちの中にあるイエス様のみ言葉のパン種は、どのような目的があるでしょうか。その種の働きを有効にするのは私たちの信仰によるのです。