私たちのもとから大切な姉妹を天に送りました。私たちの愛するF姉は、2020年8月8日(土)午後10時4分に広島日赤病院にて天に召されました。肺がんと記されてありました。天に召されるにはあまりにも早い出来事でした。天に召されたと聞き「本当に」という驚きしかありません。2週間前まで電話でお話ができました。
F姉はたくさんの賜物を持っておられました。洋装の仕事を本業とされ、歌手、ダンサーの舞台衣装を作っておられました。また、牧師の式服、ガウンもその一つです。森勉牧師と私の式服はF姉作品で、フィンランド型です。一方、占い師というユニークな側面もお持ちでした。雑誌にも連載が組まれ、カープの優勝確率なども占っておられました。ルーテル保育所では給食の手伝いもしてくださり、11日の朝は礼拝堂で子ども礼拝を共にできました。神様が下さった恵みの時間でした。
それでもF姉と言えば「俳句」だといえます。山口誓子主宰の「天狼」に入られ、その後、鷹羽狩行主宰の「狩」で活躍をされました。その間にキリスト教界の宝となる「福音歳時記」を姉と編纂されて出版されました。この本には作家・三浦綾子さんが推薦の言葉を書いておられます。キリスト者の俳句はありましたが、福音を前面に出したキリスト教俳句の草分け存在だったと思います。いくつかの句集を上梓され、晩年は姉さんとの思い出を綴った「祈り、お姉ちゃんとわたし」を出版されました。その中にキリスト者としての歩みが証しされています。
広島に赴任して最初の年に旭テングストンで野外礼拝をしました。その時句会が行われ、私も生涯1句をだしました。よい思い出です。Fさんの句を紹介します。
風涼し岸に立つ人イエスかも 芙美 神様の国でまた会いましょう。