ローマ 14:19 平和や互いの向上に役立つことを追い求めようではありませんか。
三日坊主という言葉あります。どちらかと言えば悪い意味に使われています。物事の長続きをしないことを戒めるためです。ある老僧は違う意味だと教えて下さいました。「坊主は三日やれば楽しくてやめられない」と。そして大笑いされました。確かに牧師も三日やったらやめられないかなと。なぜなら牧師も人と出会う職業です。その出会いの間にイエス様がおられる。神様との関係を作っていくしごとは三日やったらやめられません。
パウロは、信仰にある「人と人」の関係について教えます。「隣人を愛する」「兄弟を裁いてはいけない」「罪に誘ってはならない」と。自分のことばかりでなく、自分のすぐ前にいる人を中心に考えています。だからこそ、「人と人」の間におられるイエス様が重要なのです。人間だけの関係ではできないことも、イエス様が間にいてくださってできることが多い。愛することも、赦すことも、裁かないことも。そして「互いの向上に役立つことも」です。
「たった10分の成功」という教え(仏教)があります。人は壮大な計画を立て、大きな成功をつかもうと考えます。そのために一生懸命「頑張る」のです。しかし成功を勝ち取る人はほとんどいないのです。ところが計画を「たった10分でできる」ことに変えてみればいいのです。10分間一生懸命にやってみて、達成する。それができれば次の10分をきめる。10分だけなら努力できる。そして達成する。そして次の10分計画をまた考える。この積み重ねが大きな恵みに導いてくれると思います。
パウロは「平和や互いの向上に役立つことを追い求めようではありませんか」と呼びかけています。「平和や互いの向上に役立つことを」は難しいことではなく、お互いのために「たった10分でも」できる「相手を思う時間を作る」ことです。互いが持つ多くの10分が合わされば、永遠の時間となっていきます。イエス様がされた癒しの奇跡も「たった10分」だったかもしれません。しかしその10分が永遠の救いにつながっています。
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