教会の暦は受難主日を迎えました。今日の主日礼拝ではイエス様のエルサレム入場(棕櫚の主日)と聖金曜日の「十字架の道行き」を辿る礼拝を企画しました。現在でも旧エルサレム市街の苦難の道では、毎週金曜日15時この十字架の道行きをローマ・カトリック教会(フランシスコ会)が中心となって歩いておられます。
今週は受難週にあたります。聖月曜~聖金曜まで15時に礼拝を行います。聖土曜日は各自沈黙の祈りです。今年は福音書に従い、イエス様がエルサレムで過ごされた最後の1週間を思い起こす礼拝としました。この1週間にどんな出来事あったのか。聖書で読んで覚えておられることが、この時だったのかという再認識ができればと思います。宮清め、論争、レプタ2つ、香油。これが最後の1週間に起こったと知れば、受け取り方も違ってきます。まず聖月曜の「宮清めの聖餐礼拝」から始めます。
先週、牧師按手を受け34年になりました。神学校を卒業した頃、聖金曜日礼拝だけは知っていました。しかし、他の礼拝があるとは知りませんでした。牧師として徳山教会へ派遣されて聖金曜日だけ守っていました。その時は、復活祭イースター礼拝に気持ちが向いていました。十字架の苦難に心を向けていなかったのかもしれません。広島教会に赴任し、この最後の1週間を大切にしたいと思いました。そこで、いろいろと考え、この毎日の礼拝を企画しました。聖灰水曜日や昼断食なども行ってきました。なにかやることは大好きなので、それ以降毎年、継続出来きました。
振り返ってみると、復活祭にむかうこの最後の1週間は大切な時です。悔い改める時でもあり、イエス様のこの世での最後の時を共に歩くことでもあります。人生の振り返りにもなりました。毎年振り返ることができる人生。素晴らしいことですよね。