ルカ 6:43 悪い実を結ぶ良い木はなく、良い実を結ぶ悪い木はない
イエス様は「実によって木を知る」というたとえ話をされました。木はそれがどんな木であるかは、その実によってわかると言われたのです。「茨からいちじくは採れない」「野ばらからぶどうは集められない」。そこから、良い人は良いものをだし、悪い人は悪いものを出すと指摘されたのです。その人の内面がどうであるかが問題なのです。
古代ギリシャの医者・哲学者であったヒポクラテスの言葉に「知りながら害をなすな」というものがあります。これを「プロの責任と倫理」と捉えた人がいます。牧師、医者、弁護士、その他どんな職業でも、顧客に対して必ずよい結果を出せるという保証はありません。最善をつくすことしかできないのです。しかし、「知りながら害をなさない」と、信じていただくしかないのです。どんな職業であれ、「知りながら害をなすな」が職務倫理であり社会的な責任なのです。
イエス様は「悪い実を結ぶ良い木はなく、良い実を結ぶ悪い木はない」と言われました。私たち自身がどうであるかを考えねばなりません。私たちはこの職場に、悪い実を結ぶように集められているわけでなく、良い実を結ぶように集められています。全国の教会から信頼を受けそれに応えるためにも「知りながら害をなすな」の言葉をもう一度心にとめて今日を過ごしていきましょう。