マルコ 8:29 そこでイエスがお尋ねになった。「それでは、あなたがたはわたしを何者だというのか。」
フィリポ・カイザリアの街はたくさんの神々が祀られていました。現在では「バニアス」という土地にあります。この名前も「パンとニンフの神に捧げた神殿」からきているようです。いわゆるギリシャの神で、上半身が人間、下半身が山羊というものです。このパンの神にまつわるのが「パンの笛」、パンフルートです。
さてこの箇所は有名で、ペトロの信仰告白の場面です。イエス様の「わたしを何者だというか」の問に、ペトロは「あなたは、メシアです」と答えています。私たちはこの箇所を『ペトロの信仰告白』と呼びます。もちろんペトロが答えたのですから、その通りです。ところがイエス様の問をも一度みてみましょう。
「あなたがたはわたしを何者だというのか」。この問いかけは、ペトロだけにきかれたのではありません。弟子たちみんなに聞かれたのでした。これはペトロの信仰告白だけではなく、弟子ども同体の信仰告白なのです。私たちは個人の信仰告白を重視します。しかし、家族の信仰告白、兄弟姉妹の信仰告白もあります。そして教会の群れとしての信仰告白があるのです。この教会に集う全ての人が、イエス様はメシアであると告白するからこそ、共に生きて恵みを頂くのです。
今日から2年に1回の教会総会です。私たちは「キリストにあってひとつ」ここから出発し、宣教の進展にむかって一致できればと祈っています。