ガラテヤ 6:15 割礼の有無は問題ではなく、大切なのは、新しく創造されることです。
パウロは、ガラテヤの信徒への手紙の結びは直筆で描いたと記しています。それまでは口述筆記で、他の人に書かせていたのです。しかしこの最後の部分は自分が書いていると強調しています。パウロはキリストの十字架によって、パウロ自身も十字架にかけられ、新しく創造されたものとして、キリストと共に生きると訴えているのです。
中央沿線一日教会祭で、東日本大震災「被災地に立って」という報告をさせていただきました。7分と言う時間でしたが、被災地の状況、ルーテル支援の在り方、現在のプロジェクト・働きを紹介しました。その時、パワーポイントを使いました。報告の一枚目は、仙台教会の青年が撮影した1枚の画像でした。自分の横に津波被害の中から掘り出された赤いランドセルを2つ置いて、小学校を向いて座っているおばあちゃんの画像です。この人に、あなたならどうするという問いかけをしました。救援活動で大切なことは何かを問いかけてみたのです。最後に同じ画像をだして、そこに「寄り添うこと」「となりびとになった・・」と書きました。ルーテル支援の中心は、「となりびとになって」「共に寄り添い」「共に歩く」ということです。そこに新しく創造される社会が築かれていきます。
パウロは、「大切なのは、新しく創造されること」とのべています。キリスト者は、新しく創造されてキリストと共に生きるということです。この共に生きていてくださる、寄り添っておられる、となりびとになって下さっているキリストが、私たちを救援へと招いてくださっています。