マルコ 5:28 この方の服にでも触れればいやしていただける
イエス様は会堂長の娘が死にそうだとの聞き、その家に向かわれます。すると途中で12年間も病に苦しめられた一人の女性と出会います。イエス様は突然自分から力が出て行ったことに気がつきました。この女性の病は癒されますが、イエス様にとっては突然の出来事だったのです。しかし、この女性にとっては突然ではなく、出会いの奇跡を知った出来事でした。
仏教の言葉に「一眼の亀の、浮木の孔に値うがごとし」というものがあります。意味は、目の見えない亀が海深くにすんでいます。この亀は百年に1度だけ海面に顔をだします。また大海には浮木があり、そこに穴があいている。浮木は大海を東へ西へと自由に流れている。百年に一度だけ海面に顔だす亀が、ちょうどこの浮木の穴から顔を出すチャンスはどれくらいのものかという意味です。分かりやすくいえば、仏との出会いはそのような奇跡なのだということです。
イエス様に出会うこと。じつはこれも奇跡です。12年間も苦しんでいた女性はイエス様のことを聞き、百年に一度の出会いの奇跡にかけたのです。イエス様との出会いは、自分にとって貴い宝物だったのです。イエス様を中心として出会っている私たちも、百年に一度の奇跡を過ごしています。この共有している時間を大切にしましょう。