マタイ 2:12 「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。
クリスマス(キリスト礼拝)の意味は、マタイに書かれてある3人の博士がみ子を礼拝したことによります。博士たちは星に導かれて、当時の王様であったヘロデの所へいき「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおられますか」と聞いたのです。ヘロデの心の中に新しい王への殺意が生まれたことでしょう。自分のほかに王がいることを許せなかったのです。その後の彼の態度(幼児虐殺)からその激しさがうかがえます。博士たちは場所がわかったら知らせる約束をしてベツレヘムに向かいますが、帰りは神様のお告げによって別の道を通って国に帰っていきました。
「日本聖公会管区事務所だより」が隔月で送られてきます。その中に、中部教区に新しい主教が誕生し、按主式が行われるお知らせが書いてありました。その公示の冒頭に「神のお許しがあれば」とありました。すべては神様の御心があって、神様の許しがなければ出来事はおこらないということでしょう。別の道を通って帰るようにと示された博士たちは、神様の許しがなければ道を進めないことを知ったことでしょう。
クリスマスはすべて神様の許しのもとに起こった出来事です。だからこそ神様が共にいて守ってくださった出来事です。「神共におられる」はクリスマスのすべての出来事のなかに聞こえてくる、一番大切なみ言葉です。