ローマ 12:15 喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。
パウロの有名な言葉です。ここには「キリスト教的生活の規範」という見出しがついています。その中に、「互いに愛する事」「主に仕えること」「たゆまず祈ること」「人をもてなすこと」「祝福を祈ること」があげられています。そのなかに「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」とあるのです。すべて自分だけでなく、共に生きている人のことを思いなさいということです。「共に」が大切です。
アインシュタインの言葉に「感動をすることをやめた人は、生きていないのと同じことである」というのがあります。人は何かに「感動する」ことで生きるものです。この「感動」がたくさんあれば、長生きすると脳科学者が言っていました。しかし、何かに感動したとき、ある状況の中では「長生きが短命にかわる」そうです。そこに一緒にいる人が「それは素晴らしい」と共に感動するか、「そんなのくだらない」と拒否されるかです。周りに受け入れられない、理解されてないと感動はどんどん薄れていきます。人生もつまらなくなって短命になるのです。ですから「共感」が大切です。もっといえば「感動を分け合う」ことが大切です。
パウロは「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」と言いました。これは「共感」です。共にということが強調されています。共にとは自分勝手ではいけないし、相手のことを思いやる優しさも必要です。今日一日の神様からいただく恵みに感謝・感動し、それを共に分かち合うことができればと思います。