ルカ 7:17 そして、近づいて棺に手を触れられると、担いでいる人たちは立ち止まった。
イエス様がナインという町に行かれると、母親の一人息子の葬式が行われていました。すでに棺が家から担ぎ出そうとされているところでした。この聖書の箇所を人間的な目からみれば、不思議と思えることがたくさんあります。イエス様は一人息子を亡くした母親に対し、「もう泣かなくともよい」と言われています。私たちはイエス様がどんなお方であるか知っています。だから「泣くな」に何とも思いません。しかし、母親でありやもめであった女はイエス様を知らなかったのです。たった一人息子、しかもこの世ではかけがえのない息子が死んだのですから、泣きたいのは当然ではないでしょうか。泣く以外になにも出来ないのです。
イエス様は「泣くな」と言われました。それだけでなく、棺に手を触れその行進を止められたのです。まさに死の行進を止められたのです。死の中に希望を追いやってしまうのではなく、死からの復活の中に希望を持つようにと言われているようです。イエス様の「泣くな」とは、がこの死への行進を止め、新しい命を与えるということだったのです。
今日の聖書では、イエス様は死への行進を止める方であると表わしています。イエス様を信じる者には、もはや死はなく復活の命があるのみなのです。