マタイ 8:15 イエスがその手に触れられると、熱は去り、しゅうとめは起き上がってイエスをもてなした。
聖書には、イエス様による病気の癒しがたくさんでてきます。その中でも「手」を使う話が多くあります。イエス様は自分からその人に近寄って「手を触れたり」「手を取られたり」の行為をされます。言葉だけでも癒しの業はおできになるのですが、特に手を使われるのはどうしてでしょうか。
夏には研修会、講習会、キャンプなど多くの行事があります。最近ではどの会も始まりに「アイスブレイク」があります。見知らぬ者どうしの出会いの緊張をほぐす演出法といわれています。基本は心をほぐし、つなげることです。私は来週、第61回キリスト教視聴覚教育講習会(AVACO講習会)で講師を務めます。この講演の最初にも「アイスブレイク」を用います。両手をつないでの自己紹介を考えています。与えられたテーマが、「子どもに伝える聖書のはなし」ですから、伝える方法や伝え方を利用したアイスブレイクを考えたのです。自己紹介でも面と向かってするのと、手をつないでするのとでは伝わり方が全然違うからです。
イエス様の癒しの業に「手」がよく登場します。イエス様みずから近寄っておられ、手で触れられるのです。言葉だけでも癒しの業はできるのですが、手を触れておられることに注目してみました。手で触れるということは、相手を受け入れ、相手に愛を伝える最もシンプルで、確実な方法でした。