ヤコブ 3:5 どんなに小さな火でも大きい森を燃やしてしまう。
ヤコブの手紙3章は「教会内の争いについて」がテーマです。初めの部分では、言い争いを生む「舌」が問題とされています。舌を制御できる人は、全身をも制御することができ、神様に完全に従うことが出来るとヤコブは教えています。ところが、舌を制御できないと大変なことになります。舌を制御できない問題は、その人の中心に何があるかだと思います。
読売ネットニュースで、山陽新幹線博多駅でおきた「男女のけんか」を読みました。新大阪行き「こだま750号」での出来事です。車内で男女がケンカをはじめたために出発が15分おくれ、計1300人に影響がでたというものでした。原因は60歳代と40歳代で内縁関係にあった2人が、駅弁を買うかどうかで口論となり、ケンカが相手を蹴るなどに発展したそうです。鉄道警察員3名が駆け付けて仲裁にはいったのですが、おさまらず15分遅れで出発。2人は新下関駅で下車したということでした。最初は些細な口ケンカが原因で、次第におおげさになったのでしょう。ただ、この2人の心の深い所にある何かを見る思いです。
ヤコブは「舌は小さな器官ですが、大言壮語する」と言います。舌を制御することの難しさを思います。また「父である主を讃美し、また、舌で、神にかたどって造られた人間を呪います」と言います。同じ舌から相反することがでてきます。問題となるのは、その人の中心に何をおいているかだと思います。