ルカ 1:76 主に先立って行き、その道を整え、主の民に罪の赦しによる救いを知らせるからである。
ルカによる福音書の1章には預言と呼ばれるものが記されています。本日の箇所は「ザカリアの預言」とよばれるものです。ザカリアとはバプテスマのヨハネのお父さんにあたります。この預言の前半はイスラエルのエジプトからの解放と、その後のメシアによる民の救いという内容です。後半はこれに加え、バプテスマのヨハネの姿を指示しています。
バプテスマのヨハネといっても、あまり馴染みはありません。悔い改めの季節にあらわれる人と言えば、このヨハネ以外はありませんが。クリスマス前のアドベントの季節、そして受難の季節。この季節に共通することは「悔い改め」です。
さて、バプテスマのヨハネの役割は何でしょうか。私にとっては『指』のような存在です。バプテスマのヨハネはつねに指差しているのです。その指を追ってみるとそこにはイエス様がおられるのです。バプテスマのヨハネがのべ伝える悔い改めをとおしてイエス様をみることが大切だといえます。
バプテスマのヨハネの悔い改めは、私達に罪の赦しによる救いを教えます。そのこと自体がイエスの十字架のできごとです。バプテスマのヨハネによって示された悔い改めをもう一度心に留めてみたいものです。