国が違えば食べる物も違います。食べる物だけでなく、食べる順序や食べ方もまるで違います。驚きもありますが、それを知る楽しさもあります。
先月に行ったパレスチナでは、まず6~7種類の前菜とピタパンがでてきます。これがとても美味しくて、パンを袋のようにしてその前菜を入れてたべます。ひよこ豆のペーストや、カリフラワーのフライ。なすの炒め物のようなもの、サルサソースのたぐいもあります。実はこれが美味しいので食べ過ぎてしまうのです。そのあとスープがでて、サラダがってやっとメイン料理となるわけです。大抵はサラダのところで満腹してしまいます。一方ドイツでは、これは時間がゆっくり。注文をとりにくる時間や、料理が運ばれる時間、デザートやら珈琲やらとにかくゆっくり。日本人はイライラするでしょうねえ。
先週はアメリカからの訪問団の案内をしました。広島ではいくつか種類のお店を経験していただいたことになります。「海鮮居酒屋」「定食屋」「お好み焼き」「牡蠣専門店」「庭園つき料亭」。どれもみな初めてだったようで大喜びでした。人によって、居酒屋が最高だったり、いやお好み焼きがベストだったり。生牡蠣がよかったという人もいて、それぞれに大満足でした。こうやって見ると日本の食バリエーションはすごいとおもいました。ところが、ここがアメリカの人たちと思うことが1点。どんな店のどんな料理でも「最後の締めはアイスクリーム」ということです。さんざん喜んだあとに「アイスクリームがなくちゃ」と。
私たちの人生も同じかなと思ってしまいました。「最後は神さまに委ねる」しかないのです。どんな人生を過ごしても、楽しかったり、苦しかったりしても、最後は神さまがすべて引き取ってくださるのです。最後はこれだというものがあるから、その途中が楽しいのかもしれません。