マルコ 10:35 ゼベダイの子ヤコブとヨハネが進み出て、イエスに言った。「先生、お願いすることをかなえていただきたいのですが」
イエス様が選ばれた12使徒の1人、聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)はスペインでの7年間の布教後エルサレムに戻り、そこで斬首されという伝説があります。遺骸は他の弟子達によって地中海へと流され、はるばるスペインの浜辺へと流れ着いたといいます。その遺骸はサンティアゴ・デ・コンポステラの野に葬られたが、その墓は不明になっていました。9世紀に羊飼いが流れ星に導かれ、聖ヤコブの墓を発見し、その場所に小さな教会が建てられました。それがサンティアゴ大聖堂です。
今日は聖ヤコブの日。聖ヤコブの遺骸がサンティアゴに移葬された日です。この日が日曜日に当たる年は聖年となり、その年に巡礼すれば贖罪されると言われています。その年だけ大聖堂の「聖なる門(Porta Santa:ポルタ・サンタ)」が開かれます。
イエス様はヤコブに「何をしてほしのか」と聞かれます。彼の答えは天の国でイエス様の右と左に座らせてくださいということでした。弟子たちの中で、一番の権威がほしいということでした。これに対して「仕える」ことを教えられました。十字架の苦難を知る時、本当の権威はどこにあるかがわかります。そのことをのちに聖ヤコブは身をもって知ったのです。