マタイ 28:20 わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。
マタイによる福音書にある、イエス様の最後のみ言葉です。イエス様は、復活のあと弟子たちに現れ、最後に大宣教命令をだされます。それは「すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい」というものでした。その最後の最後に弟子たちにむかって「いつも共にいる」と約束されたのです。この「いつも」は「あらゆる日々において」と訳すことのできる言葉です。
東日本大震災救援仙台支援センター「となりびと」を訪問してきました。震災から7ヶ月が過ぎ、ボランティアの数も極端に少なくなってきています。現在は専従スタッフと数名の数名のボランティアスタッフが活動をしている状態です。それはルーテル救援だけでなく、多くの団体も同じようです。これから長期にわたる支援活動では、人材と活動資金を持っているところが頼りにされています。しかし一番大切なことは「何をするか」ではないかと思いました。数名の被災者の方と話してきました。みな震災PTSDに悩んでおられます。どうしてよいかわからないと涙を流しておられました。ルーテル救援が寄り添いをテーマに「となりびと」と名付けられた意味がよくわかってきたと思います。
イエス様は「いつもあなたがたと共にいる。」と言われました。しかも「世の終わりまで」と約束してくださいました。いま被災者の方々と共にいることを求められています。私たちはいつまでも共にいることはできませんが、いまは共にいることを求められているのです。私たちの救援活動の中で、神様が共にいて下さることが伝わるまで、いまの活動を続けていかねばならないと考えています。
<音声朝礼は「神様の色鉛筆」でどうぞ!>