ヨハネ 8:32 あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。」
10月31日は「宗教改革記念日」です。ヴィッテンベルクはドイツ東部の小さな街です。しかし、この街「ヴィッテンベルク」は、世界史の教科書の中に必ず出てくる有名な街となりました。
1517年10月31日、ヴィッテンベルク城にある城教会の扉に張り紙が打ちつけられました。それが、マルチン・ルター「95ヶ条の提題」です。これが宗教改革の発端となった大事件となりました。当時、学問的な討論のテーマを発題する方法としてこのような張り紙の掲示は一般的な方法で、その時の張り紙もまた同様の学問的な討論を発題するものでした。教会の礼拝にくる多くの人の目に留まるように、全聖徒の日の前日にはりだされたのです。
マルチン・ルターの宗教改革は当時の16世紀のローマ・カトリック教会が正しい福音信仰に立ち戻ることを聖書に基づいて訴えたものでした。神様がイエス・キリストの十字架と復活によってのみ、私たち人間の罪を赦し、人間はイエス・キリストにおいて示された神の恵に基づいて生かされていくことを強調した教えでありました。ここから、ルターの有名な言葉「聖書のみ、恵のみ、信仰のみ」という、宗教改革の三大原理が生まれました。
私たちの日本福音ルーテル教会は宗教改革の流れをくみ教会です。毎年この日に礼拝を行います。ルターの信仰を受け継ぐ教会として、今日を心にとめ、信仰を新たにされて歩みを続けてまいりましょう。「キリスト者の自由」の中でルターは、「私も一人の小さなキリストになる」と教えています。それがルーテル教会震災救援活動の原点となっています。
(本日音声朝礼は福島出張のためお休みです)