マタイ 5:8 心の清い人々は、幸いである、その人たちは神を見る。
本日は「全聖徒の日」です。教会の暦ではイースター(復活祭)と同じく古い習慣といわれます。教派によっては召天者記念日、永眠者記念日と呼ばれています。
10世紀末頃、教会では、殉教者・聖人を覚える日を11月1日、一般信徒の召天記念日を11月2日と決めていました。私たちのルーテル教会では、11月1日を「全聖徒の日」とし、天に召された全ての方々を記念する礼拝が守られてきました。いわゆる教会のお盆です。そこに大勢の人たちがやってくるので、ルターは前日にあたる10月31日、教会の扉に「95箇条の提題」を貼りつけたといわれています。
教会によっては、亡くなった方のお写真を礼拝堂に出すところもあります。故人の信仰の足跡を思い出しながら、神様の守りの中にある「永遠のいのち」へ思いを新たにする日です。すでに天に召された者だけでなく、地上にある者もすべて聖徒ですし、毎週の礼拝で行われる聖餐式では、聖卓を囲んで生きている私たち、すでに召された方々が共々に主を礼拝していると言われます。
イエス様は「心の清い人々は、幸いである、その人たちは神を見る」と教えてくださいました。私たちには多くの信仰の先輩が与えられています。その方々が主のみ言葉に立ってどのように生かされ、恵にみたされてきたかを考えます。その多くの信仰の証しを受け取る日が「全聖徒の日」です。
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