マルコ 1:2 見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、あなたの道を準備させよう。荒れ野で叫ぶ者の声がする。「主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ。」
教会の暦は待降節第2主日を迎えました。この週の礼拝では「洗礼者ヨハネ」について語られます。洗礼者ヨハネの登場には、預言者マラキの言葉が用いられます。終わりの日、神様が来られる前に、私たちが審判に耐えることができるように預言者エリヤが再び派遣されてくるというのです。マルコは、このエリヤこそ「洗礼者ヨハネ」であると言います。預言者エリヤとしての洗礼者ヨハネの働きは、イエス様の道を備え、来るべきイエス様を指し示すことにありました。
渋谷のハチ公前で待ち合わせをしていたときのことです。時間があったので、人間観察をしていました。服装や歩き方、人との距離感など。どれも同じものはなく、個性の豊さに楽しくなりました。ついでに自分のまわりを眺めていますと、待ち合わせをしている人が多くおられました。しかし、これもまたみな同じ方向を向いているわけではないようでした。じっくり観察していると、どうも待ち人がやってくるであろう方向を向いていること気がつきました。人は大切な人がやってくる方向をむいて、その人を迎えるのです。それは無意識にやっていることかもしれませんが、来るべき方向がわかっていればもっと楽しく待っていられるのです。
洗礼者ヨハネは、イエス様がやってこられる方向を指し示します。イエス様がやってくる道を整えその道筋を準備します。その整え方が「悔い改め」です。クリスマスはイエス様がやってこられる季節です。その道筋を整え、お迎えするためには洗礼者ヨハネが語る「悔い改め」が必要なのです。まもなくやってこられるイエス様の道筋は悔い改めによってまっすぐになります。
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