使徒言行 7:59 人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」と言った。それから、ひざまずいて、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。ステファノはこう言って、眠りについた。
キリスト教最初の殉教者といわれるステファノは、ギリシャ語を話すユダヤ人でした。イエス様が昇天されてから数年がたち、キリスト信徒が増えていたころ、ギリシャ語を話すユダヤ人信徒たちから、ヘブライ語を話すユダヤ人信徒に対する苦情がでてきました。彼らのやもめたちが教会からの配給を十分受けられないといのです。そこで使徒たちは、自分たちの手伝いをする7人を選びます。ステファノはその1人であり、「信仰と聖霊に満ちた人」でした。
しかしキリスト教に反対する人々は、ステファノを憎み、彼が神殿を破壊しようとしているという偽りの罪を着せ、ステファノを神様を冒とくする者として石打ちの刑にしました。その刑に賛同した人々の中に、後に使徒となるサウロ(パウロ)がいました。彼は自分から手を下さず、みんなの服の番をしていたのです。
ステファノは、石打ちに遭いながらも、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と言って眠りにつきます。その言葉をパウロはきいたことでしょう。ステファノが殉教した羊の門は、その道をまっすぐにいくとイエス様があるかれた悲しみの道(ヴィア・ドロローサ)に通じています。イエス様の道をまっすぐに従った人がステファノだったのです。
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