ローマ 10:4 キリストは律法の目標であります、信じる者すべてに義をもたらすために。
パウロは、キリストの出来事こそ信仰に義をもたらす律法の終わり(テロス)となったと言っています。このキリストの出来事とは、信仰義認の福音そのものと言えます。キリストの出来事が行きつく終わりは福音であり、目標とは福音によってすべての救いが完成したということです。
河川敷のグランドで幼稚園の子どもサッカーの試合をやっていました。1つのボールをめぐって皆が右往左往している姿がほほえましく見えました。組織、役割がきちんと決められているプロサッカーとは違い、まずボールを追うということが大切なのでしょう。ところが、ゴール前にいる一人の子どもに、いつもボールがきます。しかし彼はゴールに向かって蹴ることはありませんでした。応援しているお母さんが「うちの子は得点するというルールを知らないのよ」と笑っていました。得点をあげるという目標を持たないということは、フィールドの中を駆けずり回るだけなのだということを教えられました。自分の人生はどうかなとふと考えてしまいました。
パウロは「キリストは律法の目標であります」と教えています。律法を守ること自体が目標なのでなく、十字架の出来事によって示された福音によって、どのように生きて行くか大切です。福音に生かされて義とされていくことが私たちの目標です。むしろ、福音によって義とされている私たちがどう生きて行くか目標です。その生き方はすべてイエス様のみ言葉の中にあります。
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