1ペトロ 4:7 万物の終わりが迫っています。だから、思慮深くふるまい、身を慎んで、よく祈りなさい。
ペトロは、神様の裁きを語ったのち、手紙の結びにこの世の終末が近いことを書きしるしています。終わりの時にどのように生きるべきかを教えるのです。ペトロは、なによりもまず「祈る」ことを訴えています。迫害のなかにあっても平静をたもつ方法は祈りによるほかないからです。終わりの時に大切なことは祈ることです。
ルーテル教会救援はいま仮設支援をしています。昨年11月からはじまった支援は、石巻河北・北上の5仮設住宅で毎週行われています。「お茶っこ会」というサロンを中心に、軽い体操、折り紙、手芸、DVD鑑賞、手話教室など趣向をこらしながらの支援活動です。ただお茶を飲んで話すだけでなく、心のケアを中心においてプログラムを組み立てています。仮設も3月になると住宅の中に空き家が出てきました。家を修復されたり、建築されたり、アパートに移られています。自立ということでしょうか。仮設支援のなかにそのような雰囲気があることは事実です。だからこそ残る方々への支援を考えていかねばなりません。あわてずあせらず。しかし少しでも前に進むような。逆にボランティア活動はいつ終結するのかを真剣に問われています。
ペトロは「万物の終わりが迫っています」と告げています。だからこそ「思慮深くふるまい、身を慎んで、よく祈りなさい」と教えています。終わりを迎えるにあたって「思慮深く」「身を慎む」ことを考え、さらに「よく祈る」ことが求められます。ボランティア活動も永遠に続けることはできません。それは自立を妨げることになるからです。祈りをもっていまの時を見極める信仰が必要です。
<本日、静岡に出張のため音声朝礼はお休みです。>