ヤコブ 1:19 聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい。
ヤコブの手紙には信仰によって行うことの大切を伝えています。何をするにせよ「信仰」から始めることです。その中で「早い」ものと「遅い」ものとがあるといいます。それをよくみると自分を振り返るには十分なものです。聞くことは早く、話すのは遅く、そして一番は怒るに遅くあれということは、私たちの関係において大切なポイントです。怒ることが早い人の多いこと。よく見かける光景です。
「イソップ物語」に次ぎのような話を見つけました。「農夫の畑に、木が一本ありましたが、くだものがならず、やかましいスズメやセミの休み場になっていました。農夫はくだもののならない木だから切ってしまおうと思いました。そこでおのを持ってきて一度切りつけました。セミとスズメは、自分たちの休み場を切ってしまわないで、いままでどおりそこで歌をうたわせて下さいとたのみました。ところが農夫はそれにはかまわず、二度三度と切りつけました。ところが、その木はうつろになっていて、ミツバチのむれとハチミツが見つかりました。農夫はハチミツをなめて、おのを放りだして、その木を神木におまつりしてだいじにしました。人間というものは、生まれつき正しいことを大事にして敬うよりも、利益を求めるものです」。
私たちは「身勝手な存在」です。自分を優先に考え、利益に従って変わる弱い存在なのです。しかし、それでも神様は導いてくださるのです。このような「身勝手な存在」でしかない私にも、イエス様が共にいてくださるのです。そして、十字架によって「ゆるし」て下さるのです。私という人間は、救われている「身勝手な存在」なのです。だからこそ信仰と御言葉に立っていきていかねばなりません。
ヤコブは「聞くのに早く、話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい」と教えています。確かに怒るのは遅い方がいいです。すぐに怒るのは、身勝手からくるものです。怒る前に聞くことだとヤコブはいいます。人間関係をよりよくするコツは、信仰によって聞くことです。まずはじっくり話を聞くこと。そして次に話すこと。そして最後の最後に怒ることです。じっくり話を聞くうちに怒りはなくなってくると思います。
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