ルカ 23:26 人々はイエスを引いて行く途中、田舎から出て来たシモンというキレネ人を捕まえて、十字架を背負わせ、イエスの後ろから運ばせた。
石巻日和山のふもとに「門脇小学校」があります。あの日、この小学校の生徒は日和山に駆け上って助かりました。逆に津波に向かって日和山からバスを走らせた幼稚園もあります。子供たちが恐怖にかられ怯えていたので、保護者のもとに急いで連れて行こうとされたのです。子供たちはみな流されました。門脇小学校は津波で流されたタンカーの重油で火災になりました。子供たちはそれを日和山から見ていました。どうすることもできない状況の中で、ただ痛み苦しみを背負わなければならなかったのです。
十字架を担いで歩かれるイエス様は、疲れ果て歩けなくなってしまわれました。そのときローマ兵は、そこにいたクレネ人シモンにイエス様の十字架を担ぐように命令しました。シモンはどうしようもない状況のなかで、主の苦しみを共にすることになったのです。
今日は2年目の3.11の日です。これまで多くのボランティアが被災者と共にすごしてきました。共に過ごすときには、そこにある痛み苦しみも共にしてきました。きっとまた立ち上がり一歩前に進むことができるようにと。イエス様はシモンの助けをかりながら、なお一歩、十字架の道を歩まれたのです。
【第五留 イエス、クレネのシモンの助力を受ける】
司式:主は疲れ果て、十字架を負って歩けなくなりました。ローマ兵たちはクレネのシモンを捕らえ、無理にその十字架を担がせました。
どうか私たちも、主の十字架を何よりも尊いものとするように導いてください。苦難を恐れず、主の御名のために進んで十字架を負うことができますように。そして主こそ、険しい道を歩むときの力強い道連れであることを教えてください。
一同:あなたと共に葬られ、あなたと共によみがえらせてください。
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