マタイ 10:10 旅には袋も二枚の下着も、履物も杖も持って行ってはならない。
引越しの準備をしています。あまりにも持っている物の多さに、驚いています。5ケ月あまり娘と仮暮らしをしていますと、食事に必要な食器は6個もあれば十分だとわかりました。しかし、段ボールの中にはありとあらゆる種類の食器があります。料理によって使い分けるのでしょうけれど、基本的にはいらないな~と思ってしまいました。どうしたらシンプルに生きていけるか。だんだん年齢を重ねてくると、シンプルという言葉に憧れを持っていることに気がつきます。
イエス様は12弟子を選ばれたあと、彼らを宣教へと派遣されました。彼らを派遣するにあたり具体的な行動と忠告を与えておられます。基本的には、「宣教の旅には何も持って行くな」ということです。神様がすべて用意してくださっているということもあります。弟子たちは行く先々で人々を教え、病気をいやし、神様の平安があるようにと祈れと言われたのです。
テレビで日本縦断をしている方々が紹介されていました。手押し車を押しながら歩いている2人。車いすで、友達に協力してもらいながら沖縄を目指す大学生。ガンの病をきっかけに、家族の記憶に残るためにマラソンで縦断しているお父さんと家族。「旅」というテーマだったのですが、それぞれにかけがえのない何かがそこにあるのだと思いました。旅といえば、豪華なホテルに泊まり楽しい計画をしたいと思います。しかし、この人たちも「自分でつかう時間」を豊かに持っているのだと思います。与えられた時間を、自分で使い、やることがある。これは豪華というか豊かなことです。信仰者はそれを自分のために使うのでなく、神様のために使うというのですから、もっと豪華なものです。
イエス様は「旅には袋も二枚の下着も、履物も杖も持って行ってはならない」と言われました。旅する時に持たなければならないものは多くはありません。目的と時間だけだと言えます。与えられた時間を神様のために用いること。それが宣教です。弟子たちは何も持ってないようで、信仰と時間を持っています。充実した旅だったことでしょう。
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