使徒言行 14:15 あなたがたが、このような偶像を離れて、生ける神に立ち帰るように、わたしたちは福音を告げ知らせているのです。
ある方が、岡山の方言を教えてくださった言葉があります。それは「行ってお帰り」と言う言葉です。出かけていって、そして帰ってきなさいということです。あなたには帰る場所がありますよ。泊まる場所もたくさん用意しておきますよ。だから安心して「行ってお帰り」なのでしょう。イエス様も「安心していきなさい」と言われました。それは、あなたの場所は私のなかにあるからという意味に聞こえてきました。帰る場所をもつから、安心して出かけることができる。ほんとそうだと思います。
リストラの地でパウロの奇跡をみた群衆は、彼をヘルメス(偶像の神の名)と誤解しています。さらに、パウロに生けにえを捧げようとしています。これに対してパウロは、自分の服を裂いて「わたしたちもあなたがたと同じ人間にすぎません」と叫びます。本当の神様に立ち帰るようにと説教をしています。一度立ち止まって立ち帰ることは大切なことです。
牧師として一番できてないことは、フィードバックを受けることです。牧師は教会に派遣されると、すぐに管理者の責任を任されます。その状態をある人は「すぐに社長職につかねばならない」と表現します。そうすると、自分から求めなければ意見を言って下さる方がいないということになります。牧師も勇気を出してフィードバックを求めるべきだと考えています。何も難しいことではなく「続けてほしいこと。やめてほしいこと。はじめてほしいこと。」を素直に聞けばいいのです。そこから新しい展開が生まれてきます。
パウロは「生ける神に立ち帰るように」といいます。そのために福音を告げているといいます。語られる福音によって、神様に立ち帰るのです。自分をもう一度見つめ直すことでもあります。福音が私たちに何を語り、何を示しているのかを聞くことで、信仰のフィードバックになります。
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